2014年8月1日可児市教職員夏季研修会(第1回)開かれる!
可児市での教職員の夏季研修会が各会場で開かれている。
7月31日南帷子小学校において約40名で夏季研修会が開かれた。
教育研究所主導で、夏季研修プログラムの内の一つとして開かれた。
テーマは、主催学校で決められ<人権からみた「子どものいじめ」傍観者行動の対応>で、本センター局長が講師として招かれて講話した。
本テーマは、主催側の人権担当教師から、提示されたもので、いじめに於ける傍観者というと、一括され、いじめの準加害的な言い方をされることが一般的であるが、この点を教師側として、一概に加害的な意味合いを持った指導は、児童生徒の多様な心との差異が生じやすいので、心に届く割合が問われるとの考えがあり、どのような傍観者の育みが、好ましいかまた必要であるかを、考えてほしいとのテーマ要望に基づき、一連の考えをまとめたものを発表したものである。
概要は、
①初めに本題が、いじめ総体から一部的傍観者へとシフトすることから防止教育の全体を把握する上から、例として、いじめ防止の教育シナリオを提示して解説した。
②いじめの加害者心理はどこから来るのかの解説
③一般的な傍観者心理をあげ、何故に、たたずむのかを考え、
④いじめの全体構図を示し特に傍観者への指導区分を明らかにするために、傍観者分類を示し、傍観者の内在思考を+-の2つに分け+傍観者、-傍観者としたことが一般的に従来にない考えとして提言した。
⑤ここで、広島大のレポートでの傍観者行動への対応としての、共感と役割取得の2つの概念を+傍観者へ育みの本とした。
⑥特に役割取得力につき、セルマン博士の提示した5段階発達説を図に従い解説した。
⑦その上で人間の命の多様変化を理解して、いじめでの固定観念を排する必要性を説き、変動する心への対応には、子どもとの向き合いの直感教育での対話が必要として2つのモデル例とした。
(A)いじめ防止(抑止)の対応の考え①――<いじめ防止のバランス・シーソ―>
傍観者を分類して、その時々の子どもの感情を捉えての育みの方向性を整理するための考えを図式として提示して、その指導の根幹(抑止の鉄則・指導の仕方)を示した。
(B)いじめ防止(抑止)の対応②(クラスでの対応能力)の把握の方法
日常での子どもとの直感教育をして、クラスのおける抑止力の程度を定める方法を解説した。抑止程度の各度合い×人数の総和をクラスの人数で割ることで、いじめへの耐久度が算出できる。クラスの資本力(団結力)を高めていく指標づくりとして実施すると良い。
⑧まとめとして、
(ア)教師の役割取得力の向上に励む。
(イ)教師のレジリエンス力をつける。
(ハ)一対一の励まし声掛け・状況把握 (クイックリーの対話・報告・連絡・相談・記載)
他を講話とした。 (m・h)(y・k添削)