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ホーム活動報告

家庭教育について

 先週の9日から10日の日に、可児市の幼稚園・小中学校の保護者からなる家庭教育学級のリーダー会が開かれました。40名ずつ2日に亘る研習会でした。
毎年、当センターの事務局長が招かれて講話をします。
今回は、要旨として

①4月は、学校・職場・地域等での出発の時であり、出会いの季節です。
皆様のように子どもの育みを分かち合いながら、少しでも良い方向に向かおうとする同世代としてのサークルもあります。人と人の出会いは、縁あって紡ぎ合うもの。多くの人とのコミュニティは、その人にとって、境涯が広がり心根が良くなり深まることです。人生幸せに生きる上での大切なことです。
②人権も「人間が人間らしく幸せに生きていくための権利」と定義されます。顔・かたち・性格・思い・境涯もすべて違う人々が、自分に合った自分らしい幸せ作りをして、生涯を終えます。
③一人では、幸せ作りはとてもできない故に、社会と言う多くの人の中で、家族を持ち働き、日常での労苦の辛さを耐えながら、ささやかな嬉しさを百倍にして、生き抜くことを目指しているのが、人の常であろう。財産が有ろうがなかろうが大して違わないのが人の普通の幸せなのである。ゆえにより高めたい幸福感は、機会に合う人との心の交流こそ大切にすることであろう。人のために尽くすことが、その人の境涯を豊かにして、最終章悔いなしと言える人の一生なのであろう。
④百花繚乱の草木の花が、自らの果たすべき花をつけ香りを漂わすことと似ている。
桜梅桃李の果物もそれぞれが個性であり、身を差し出してくれる。
⑤生きとし生けるものの役目は、それぞれであるがゆえに、人も広い日本の内に可児市に住んだことの縁の深さは、並みもの事ではできないことなのだから、助け合いながら進むことが理に適っているのです。
人と人との関係を幸せにし合うことが「人権の尊重」と言うのです
⑥自分たちを選んで生まれてきてくれた、わが子に感謝しながらでも、お母さんやお父さんは、今やってあげていることが精いっぱいではないでしょうか。
子どもとのかかわり合いで、大事なことは、「子どもを子どもと思わない」ことのようです。
子どものなかには、一個の人格があり、備わる「子どもの人権」もあるからです。
お父さんお母さんが、懸命に生きていきている姿、その中で、また親としての自分のすべきことを見つけ、勢を出している姿は、子どもにとっても、客観視できて、うれしいもののようです。
一日中、自分の事ばかり考えられては、子どももかわいそうです。
⑦責任はあるけど、親の姿を見せての育みの方が自然なのです。「子どもが転ばないようにすることでなしに、転んだ時にどうやって立ち上がるかを、身をもって教えること」の方が、子どもが大きくなってからは、親として安心なのです。
⑧職場でうまくいかないこと多くあります。家庭でのうまくいかないことあります。「これを乗り越えて何でも話していける、姿隠さずに生活する。この自然体のほうが子は成長できる」(要旨)と、歌手の4人の男の子を持つ木山裕策氏は、言っていました。
⑨子育てに頑張りすぎて、つらくなり、神経質になれば子にも伝わり同じように悩みます。 自分の子が勉強・運動が出来なくても、他人の子は他人の子、顔も性格も違う別の人なのです。「みんな違ってみんないい」、その子でなくてできない、きっといいものも持って生まれてきたのですから楽しみなのです。信頼で包んでやってほしいと思います。(m・h)