2016年11月15日人は必ず死を!人生のあり方はーー。
14日の昼、可児市文化創造センターにて、(公)人権啓発センター主催の「伊勢真一監督の映画とトーク」の集いが開かれた。伊勢真一監督は、永らくヒユーマンドキメンタリー映画を制作され多くの賞を受けられた有名な方である。本日の映画は、「ゆめのほとり」(認知症グループホーム福寿荘)とのタイトルの映画である。
北海道にある認知症のホームでの人間模様を追いながら、生まれて長き人生を終え地位や名誉も誇りも過去のものとなる人の最終章において、認知症を抱えながらも、それさえ分らず、自分の感情を伝え表すことのできないお年寄り。ホームの介護の聖人なる人たちとの交流を通して、そうした中でも生きることの命の尊さが、見事にドキュメントされていた。
忙しく過ごした人生が、これ程までにゆっくりとできることが許される時の自由さが、そこにあった。その人らしさがこうした中にも、ぼやけた形であっても連綿と生き動いている中にある事が不思議であった。人の心を認知すると言う外から分らない所作を、ホームの方々は察知し意を汲んで相手に添って支えている思いやりの姿に神々しさ感じた。
人は、必ず死を迎えるということが、人をどこに向かわせ、どう努力していくかを問われながら、艱難辛苦の人生道でも負けずに生きることの価値は、1秒でも長く生き切ることであるようにも思えた。(y・k)