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ホーム活動報告

ビオラのプランタが届く!

今年も、20日にビオラのプランタ5基を届けていただきました。市立「中部中学校」の生徒会のみなさんが、夏の終わりから毎日手塩にかけ種から育てたのです。

本センターのある市の総合会館分室の玄関に並べられ、いつもきれいな花をつけて来訪者を迎えてくれます。5年ぐらい前から当該校の人権担当のY先生が指導して育んでおられます。人が自然と共にあることを知ることは、命を知ることです。草木を初め生きとし生けるものは、子孫繁栄をめざし生き抜こうとして、花びらも全て個性をもって咲いているのです。その種子も自ら弾いたり、タンポポみたいに風に飛び易く回転羽を備え、服についたり、鳥の餌になり、拡散して種子の保存を考えています。ビオラは、姿を美しく着飾り人の手でによって種の保存をしているのかもしれません。ビオラの花弁も一つとして同じものはありません。同じと言うものは、世の中には、何一つ無いものです。ゆえにまた趣が出てくるのだと思います。

ビオラの芽は、下向きで何か考えているかのようです。同種の花パンジーのパンセと言うフランス語源は、「物思う」「考える」とのこと、フランスの哲学者パスカルは、「人間は、考える葦である」といい、自分と言う証明は、仮には出せるがそのものの真の証しは、永久に出すことは出来なく、今こうして心で考えられる自分がここにいるだけが証しであると言っています。

植物もどうしてこの姿をしているのか分らないが今生き、先々の子孫を絶やさないようにするシステムがDNAに刻まれているのです。人も植物も役目があり同じなのです。

そうした自然とつながって、はじめて人の命は、生き生きと心を分かち合えることが出来るのだと思います。冬の霜にも耐えて咲くビオラの花の可憐さは、心に勇気をみなぎらせてくれます。
生徒たちの標語がプランタ正面に画かれていました。「大丈夫?心の傷のバンソウコウ」「しょんぼりとかれた心に水どうぞ!」「右手振り言ってごらんよ おはようと」「あいさつ王におれはなる!」  

みなの輝やかしい顔が浮かんでくる言葉です。 人権の Y 先生に拙い句を差し上げました。

「草花の命と つながり 生き生きと やがてその身心は 実果とならん」

年の瀬の温かい人権運動に感謝します!(y・k)