2019年9月9日「可児市教育講演会」参加
可児市文化創造センター(ala)主劇場にて、可児市内教職員対象(一般参加者も可)参加人数は約520名の「可児市教育講演会」に参加してきました。
講師は湯浅誠氏 ― 社会活動家。東京大学最先端科学技術研究所センター特任教授。全国こども食堂支援センター・むすびえ理事長
演台 ― 「子どもを真ん中においた地域づくりを」
内容 - 実の兄は障がい者(筋ジストロフィー)で、母は、要介護認定を受けているため、兄や母の介護は、どうしても人の助けを必要としている。
近所の人の手助けのお陰で、救われている。
自分は地域の支えによって、現在働きここに来れている。世の中(社会)は、つながっている。
経済はこうやって回している。
「子ども食堂とは?」
・誰でも行ける地域交流の場所である。全国に3,700か所、1年で1,400か所増加。
・子どもが、学校や家庭以外で行ける場所、居場所を考える所である。
*出会いは、多様にあったほうが良い。子どもは知り合う機会が少ない。
・地域の担い手は誰がやるのか?(地域づくり、地域のコーディネート)
例えば、地域の元PTA、学校の先生、第3者の方等、学校によって試行錯誤しないと、失敗から学び、それを積み重ねていくしかないのである。
「トライアンドエラー」をするしかない。
★講師は、東京大学の技術研究センターで特任教授の傍ら、「子ども食堂」支援センターの理事長として、貧困問題について様々な活動をしている。
子どもを育てる上で、家庭的擁護、社会的擁護(例えば養護施設等)、地域的擁護(例えば子ども食堂・居場所・里親・コミュニティースクール)がある。
子どもを育てることに、学校や家庭そして、様々な施設と押し付け合っても、根本的な教育にはならない。この講師のように、自分で家族の介護ができなければ、地域の方々に助けてもらう。
「そんなことは、出来ない!」とあきらめるのではなく
〇上手く、人の手を借りて、上手く色々な人を巻き込む!!色々の人が担い手になって、「支えあいの地域づくり」を「子どもを真ん中において…」
そのことを強く話されていました。
子どもへの痛ましい虐待のニュースを聞くと、胸が苦しくなり、なぜ起こってしまったのかと思います。
しかし、責任を押し付け合っていては、同じことの繰り返しです。
子ども食堂のように、色々な人たちが担い手になって、子どもや社会を支えていく事が必要であると強く感じます。