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ホーム活動報告

「高齢者人権講演会」

 令和3年9月、厚生労働省の発表によると全国の65歳以上の高齢者は、3640万人で高齢者率は、29.1%となり、過去最多を更新しています。
人生が長くなればなるほど「年を重ねてからの生き方」が問われるようになりました。
いずれ迎えることになる老年期をいかにいきいきと生きることができるか。
心の姿勢を変えてみることで、これからの人生が、変わってくるのではないでしょうか?

 毎年、本センターでは可児市民を対象に、「人権講演会」を開催しています。
今年度の講演会も無事に終えることができました。
今年度のテーマは、
 「高齢者の人権」講演会 ~高齢者の心元気に!!~
講師 杉浦浩子氏・橋本廣子氏(岐阜医療科学大学教授)
日時 令和3年12月4日(土) 13:00~15:00
場所 可児市福祉センター 大ホール
対象者 市内一般(サロン・まちかど運動教室参加者等)
参加者 83名

【講演内容】
鬱患者が最も多い年代や性別は、40歳代女性です。男性の場合は、50歳代となっています。(平成29年患者調査)
 これは、男性は働くことで鬱になる患者が徐々に増えていき、定年を迎える60歳代から下降気味となっている。
 女性は40歳代であるが、男性と違い働くことに以外に鬱になることが多く、人との関わりが減るとなりやすい傾向にある。
 鬱と認知症はにた状態で間違えやすいが、鬱は治療すべき病気であり、放置しておくと重症化して、自殺の危険性もある為、早い段階で治療することが必要である。
 高齢者鬱では、不眠や食欲不振から始まり、体調に関する不調の訴えが多い。
 鬱になるきっかけとして、役割が終了した時(定年、子どもの独立、主婦役割終了、地域での役割終了)そして、日常的なイライラが続くと鬱になりやすい。

【心を健康に保つには】
①毎日、自分をほめよう
 ・これまで生きてきた、今生きている自分をほめる(日々些細なことに対して 
  もほめる)
 ・自分をほめると自信が高まり、希望が湧いてくる

②朝起きたら朝日を浴びよう
・日当たりの良い窓際でもOK、朝日は睡眠障害の改善にもなる。

③1日1回はよい姿勢になろう
 ・背筋を伸ばして、散歩に出かけましょう

★体の健康のみだけではなく、心の健康も大事です。
 自己評価の低い人は、鬱になりやすいので、治療が長引き再発しやすい。自分を褒めたりして、ストレスをためないように心がけることが必要である。

 今年は新型コロナウィルス感染症防止のため、参加者には会場入り口で、アルコール消毒・検温・体調チェックをしました。
 開催日は、12月の寒い時期ではありましたが、多くの高齢者の方々に参加していただきました。
 参加者からは、「先生方の話し方が上手で、聞きやすかった。」「今後の生活に取り入れていきたい。」「久しぶりに長時間、勉強することができました。」等の感想をいただきました。
 認知症予防、頭の体操も好評で、両手を使ったグー、チョキ、パーの指運動では、思うように動かない手や足をリズムに合わせて、参加者全員が動かす姿には、会場から多くの笑いが起こり、楽しい時間となりました。
 また、「人権マンガ展」を同じ館内に開催したため、休憩時間や終了後など、来場者の方々に見ていただけて良かった。
 受付担当推進員の迅速な対応に、参加者も混雑することなく会場入りし、コロナ対策を万全に出来た講演会となった。