2009年7月31日「望ましい人権教育のありかた」出前講座で話す
7月30日市内広見小学校で人権出前講話「公教育における、望ましい人権教育の在り方」について約二時間の講話をさせて頂いた。主な要旨は、次の通りとしました。
1、最近の豪雨による災害での危機管理と学校教育での対処感覚は似ている。(防災士である私論)自然環境と子どもの行動、顔色等の様相は、その時々身の回りで変化している。
特に突破的なことが起こる前の観察力、想定力(想像力)、判断力は、自然であれ、人であれ、同じであり、経験知識また、学びながらの知識を充分に発揮しなくてはならない。それには、普段からそのことに意を尽くしきって取り組んでいるかに掛かっている。人権教育は、最も悩み苦しんでいる人をいち早く見つけ卒先して助けることにある。教師として人として理論以上に第一義にしなければならないことです。
2、「教育は、最極の聖業なり」との北海道教育界で活躍した教育者の言葉は、「時代を創る力の根幹は、教育しかない、教育による人づくりこそ最後の砦なのだ」との言からも分かるように、教育に携わる人の志ほど尊いものはないと信じています。
だから、一時の非があっても、負けずに初心を貫いてほしい。若き教育者こそこのことが大事であります。
3、学級での人権の要点について、①目に見えない心としての人権の捉え方とその結果について ②運動機能体としての面としての仕上げのやり方,核づくり(平としない面づくり) ③持続の大切さと人権は、個々教育(対話教育)が大事である。
4、人権の平等観は、「同じことを皆にやってあげる事でなく、その個人の苦悩を如何に幸せの軌道に乗せてあげるかである」
5、同じ価値を見出す方法は、多くの子に「身をもって、言葉を持って、心を込めて」接するにある。(人権の身口意の3要素)
6、人権教育の体系・留意点・配慮点・人権感覚の高め方について(岐阜県教育委員会人権同和委員会編)を教授。
7、人権教育と道徳教育の違い(川手著:人権の中の道徳心)抜粋比較した資料にて話す。
8、最後に、代表して若き青年教師から、「悩みながらの教育だが、本日の話を心に秘めて、がんばります」との誓いのお言葉を頂いたこと、心より嬉しく思い、必ずやあなたのその「心の一念」が子どもに通じ、よいクラスになりますと、お話させて頂き、立派な教師にと、今後も祈念していきたい。
よき校長先生と教師の皆さん、有り難う御座いました。(y・k)