2009年8月5日偉大な人の歴史は、いつも勇気を与え続ける
今日、通勤時に子ども達がそれぞれのビニール袋を提げ、小学校に向って元気に歩いていた。プールに行くのだろう。
そういえば、古橋広之進さんが8月2日にローマで、いま開催中の「世界水泳」の地で永眠された。惜別の多くの声を聞いた。昨年10月文化勲章の受章からも分かるように、多くの人に、勇気と希望を与えてくれた。丁度60年前の49年に米国のロスに招かれて世界記録を次々に塗り替え「フジヤマのトビウオ」と称賛された。
当時の我々子どもにとり「希望の星」であった。52年のヘルシンキの五輪では、8位であったが当時のラジオ中継アナが「どうか古橋を責めないで下さい」との涙声で伝えたことは、有名である。
子ども時代に浜名湖で泳ぎ初め、戦時中の勤労動員で左手中指を失ったという。これにめげずに世界新を33回もマークした。
いつも現場主義を貫き、直接選手に声をかけ「魚になるまで泳げ」「水の心が分かるまで泳げ」をモットーとして「泳心一路」が座右の銘であった。当にこの生涯であった。
★「偉大なる人の歩む歴史は、いつも人に手応えを与え、人を鼓舞して、そして勇気を与え続けるものだ」と思う。(y・k)