2010年8月4日可児の広見小での人権講話のこと
昨日の3日広見小学校で、先生たちの夏季研修会が実施されました。
昨年に引き続き、本センターの
川手局長が招かれ、「公教育における、望ましい人権教育の在り方」と題して、約2・5時間(ビデオ放映・意見交流約60分含め)講話をさせていただきました。
①人権の本質 ②子どもの人権
③人権教育の基礎理論
④体験的学習法(コンパシート法=羅針盤)について
④ビデオ(タイトル=いじめゼロをめざして)をビデオの配役を6ループ分けて意見交流し発表して頂きました。
約35名(約2名欠)
昨年は、人権教育の考え方、留意・配慮すること・教師としての人権感覚を高めるには、等を岐阜県教育委員会遍の「人権教育手引き」等を使って行った。また「人権教育と道徳教育の違い」につき講話したので、これらの一部をおさらいさせていただいた。
<1>今回は、より人権に内在している本質的な理解を促し、人権教育方法を主体になりすぎると、人権の本質を忘れた、だだ単のゲームになることから、人権の本質を先ず学習した。
このことから今回の講話は、先の7月27日に東京で人権関係者の研修会があり、川手局長が参加した内容としている。
主なことを下記に示す。(人権の本質を熟語としているが、公的になっていないものは、理解し易いよう造語とし下線した)
人権は、「人間が生まれながらにして『人間が、人間らしく幸せに生きていくための権利』である」
1、固有性――憲法・天皇等の、だれからも恩恵として与えられたものでない。
2、永久性――今後、憲法がどのように変わっても変わらない。
3、普遍性――人種・性・身分等に関係なく、人間と言うだけで享有できる。
4、不可譲性――他人と売買できない。
5、不辞退性――生きている限り権利放棄できない。
6、不可分性――国等が都合により外す事はできない。
7、相互依存性――権利が全体として互いに補っている。
8、主権在責性――権利主張と同時に他者責任(尊重・保護・支援)も担う。
<2>コンパシート(ヨーロッパで盛んに、実施されている子どもを対象とする人権教育総合マニアル)により、
差別偏見によるいじめ・暴力等を自ら対処できるよう、少人数でゲーム的に実施して人権を理解し、それらに負けない自身をつくるための実践プログラムを紹介した。
(財)人権教育啓発推進センター発行:(2500円)購入し、道徳等でやられたらと促す。
<3>ビデオ(いじめゼロをめざして)を教材にして、各登場人物(被害者・加害者・
それぞれの両親・学校関係・介添え者の6グループ)となったグループから約10分間のブレインストーミングをして、発表して頂いた。
①感受したこと②私ならこうする、こうしたい。等のご意見を発表いただいた。考察は、この場では時間的に出来なかつた事から、後にすることにした。
☆ こうして教師の方々と人権につき互いに学べたことうれしかった。
特に、可児市人権同和教育推進委員会委員長であらでる大野伴和校長のご熱意と、今回の研修会を担当いただいた(同)推進員の酒向昌子先生のご尽力に感謝します。
(m・h)