2011年3月15日地震にお見舞い申し上げます
１１日に「東日本大震災」が発生しました。被災者の皆様に心からお見舞い申し上げます。
またお亡くなりの多くのみなさまのご冥福をお祈り申し上げます。
本センターでは、明日（１６日）に纏めさせていただいた義援金を新聞社を通してださせていただきます。
この度は、心が痛くなるほど津波の恐ろしさを知りました。
本センター川手局長は、日本防災機構の「防災士」でありますので、以前に地震のお話を聞きましたので掻い摘んで記載します。他人事でないことを理解をしてわたしたちも備えましょう。
- 地震の２つの柱：①地震は、断層の活動である。②地震は、同じ場所で繰り返し起こる。
- 地震での断層破壊は、地下深いところで岩石が破壊される現象である。断層のズレ会うことで、その面を中心に破壊する時起こる。
- 地球全体は、多くの陸地プレートと動くプレートがバランスを持って押し合っている。
- この度の「東日本巨大地震」は同じ場所で良く起こる海溝型の巨大地震であるが、何時も起こる同じ場所での地震が連鎖的にほぼ同時に３か所以上にわたり発生したために、巨大地震となったもの。
- 日本列島は、北米（堅い陸）プレート上にある――＜北海道・東北・関東・信越中部の一部（静岡・山梨・長野・富山――帯地溝帯（フォッサ・マグナ）の北部＞が太平洋の海底である日本海溝で、太平洋プレート（軟い）が潜り込んでいる。（年間約１０センチの速さ）この時陸側のプレートを固着しながら陸側のプレートの下に沈み込むため、陸側プレートが限界になると、大きく反発をし、破壊が起こる。このため大地震が周期的に起こる。
- 陸地内の断層は、跳ね上がる前等に耐えきれなくなった内陸のひび割れである。また火山等にもよる。
- 三陸から房総沖の地震の確率は、宮城沖プレート連動・震度８・０で１０年以内６０％の確率で発生とされ、３０年以内では、９９％の確立と言われていたことが起こった。（２００７・地震調査推進本部ＨＰより）
- 東海・南海・東南海地震も周期的に起こる地震である。この地震は、東日本巨大地震とは違うプレートで起こる地震である。
- フィリピン海プレート（比較的小さいプレート）が、ユーラシアプレート(堅い陸＝中部の一部・西日本・九州・沖縄)の下に潜り込むことで、関東大震災は、相模トラフ（浅い海溝）で起こり、東海・東南海・南海地震は、南海トラフ（静岡の清水市から伊勢湾沖・紀伊半島沖から沖縄にかけての海溝で同じ原理で発生する。
- 関東地震は、２００年周期であり、東海・東南海は、１００～１５０年周期で起こっている。
- 特に駿河湾から遠州灘に掛けては１８５４年以後１５０年（２００４年）を過ぎているのでいつ起こっても不思議でない。「東海地震は切迫している」とされ３０年以内での確立８７パーセントである。(２００７地震調査推進本部ＨＰより) マグニチュード８・５（東南海・南海との連動の場合）と予想されている。東海・中部・西日本一帯が震災区域。
- 津波は、海底破壊により、陸側の跳ね返り陥没でのうねりで発生する。
- 津波の速さは、海上で９・８(重力加速度）×深さ(太平洋約４０００ｍ)の平方根であるから時速７００ｋｍとジェット機並みの速さで伝播します。
- 震度は、地表での感じる揺れの強さである。正式には、震度階級と言う。
- ０～７まであり５と６には強弱にわかれる１０段階である。７が人の行動極限のためそれ以上はない。
- マグニチュードは、断層破壊の大きさの程度を表す尺度です。
- マグニチュードは、地震の規模と津波の規模にも使います。
- マグニチュードが、１つ上がるとエネルギーは約３０倍になります。
- マグニチュード８と９では、マグネチュード８が３０個同時に起こったと同じです。
- Ｍ６とＭ８では、３０×３０＝９００≒１０００発分(常用対数式)のエネルギーを持つていることです。
- Ｍ７・８以上が「巨大地震」と言います。
- ２００４年のスマトラ島巨大地震（Ｍ９）２３万人の犠牲者がでました。また１８９６年の明治三陸地震では、２万２０００人の死者が出ました。この時には、震度２～３でしたが、津波は大きくて大災害でした。これを｢津波地震｣といいます。海底のズレがゆっくりとズレたため震度は小さかったのです。
- 災害では、警報より指示の方が強制力があります。津波の場合「大津波警報３ｍ以上・津波警報Ⅰ～２ｍ・津波注意報 0・５ｍ」の３つがある。
- 津波は必ず火災が起こる。１９９３北海道南西地震奥尻島１９２棟焼失・１９３３三陸地震釜石２１６棟・１９６４新潟地震２９０棟焼失した。
- 美濃地震１８９１(明治２４年)マグニチュード８・０直下型地震（日本史上最大）である。７２７３人死者で１４万２０００棟全壊であった。（根尾村断層）
以上のような地震に対しての知識を教えてもらったことを記しました。
東日本大震災の被災された皆さまの一刻も早く行方不明者が救助されますことをお祈りして、避難者に対しての心からの支援のため、本センターにて集めさせていただいた義援金を明日、新聞社に託します。（ｍ・ｈ）
