2011年5月25日「人権同和教育」の推進委員会を開催!
5月24日に可児市教育委員会による23年度第1回「人権同和教育推進委員会」が教育研究所で開かれました。
各小中学校の委員の先生方が全員参加され、矢島委員長と大野学校教育課長の講話と共に、本年度の人権同和教育の活動についての打ち合わせ会が開かれました。
この会には、毎年2回程本センターの川手局長が招かれて人権教育の講話をさせていただいています。
その要旨を報告します。
1、初めに、人権同和の委員の皆様に、本センターからのご協力依頼を私(肥田)より要点を依頼しました。
(1)人権本の巡回制度の巡回時の取り扱いのお願いについて
(2)標語・300字小説の募集での収集等のお願いについて
2、川手による講話の要旨は、次の通りです。
(1)「人権教育の教育環境は、教師自らにある」教師自らの人間としての成長の中での、子どものへの人権的振る舞いを通して行う教育こそ人権教育と言える。
大野教育課長の言う「人権教育は、全教科・全過程を通しての教育である」との論旨と同じである。
高貴な聖業としての初志を忘れずに感性豊かなに取り組み、いかなる世相ともなろうとも最後の砦としての子どもらの育みをやってください。
(2)「人の世に熱あれ、人間に光あれ」水平者宣言を再び〔同和問題を想う〕
1) 同和問題での同和とは、「同胞融和」また「同胞一和」からきている。
永きに亘る差別と迫害に決起した日本で初の人権宣言と言える。
2)為政者からの権利奪還運動でもある。
3)100余年の今日でも尾を引いているこの問題の根は、国民的課題と言われているのは、国の政策上つくられたものであるからである。
4)江戸幕府がいかに偉大な貢献をしようとも人の上にあぐらをかいて人を犠牲にしてはらない。
5)これらの為政者は、魔物であり、悪魔の集団でしかないのである。
6)100余年の今日まで多くの人が苦脳し、またそのため多くの税が解消のために使われたそれでも未だ解消していないからだ。
7)また我々の先祖もその制度に甘んじてきた歴史があるゆえ、結婚話と言う親族問題になった時に他人ごとでなくなり深層心理の中にある
百数十年まえの為政者と同じ悪魔の命が、放射線のごとく鋭くあらゆる善根の積み重ねの核を突き破って現代生活に湧現するのである。
8)ゆえに、このいのちを自ら断ち切るためには、先祖から受け継がれた「一本の矢」のこのことを「知らなくてもいい」「そっとしておいた方が良い」と言い訳でなく、学び理解して命を変えることにつとめるべきである。
こうして初めて先祖からの悪業を断ち切ることになるのである。
同和問題が「国民的課題」と政府が公文化されていることの所以(ゆえん)はこのことにあるのである。(川手講話そのまま)
(3)次に「平等と公平そして公正のありようについて」を講話した。
これは、本センターホームページの「可児ぬくもりネット」の2011・3・8付けのコーナー「ぬくもり日記」を参照ください。(m・h)