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研修会を実施しました!

 本センター合同研修会が先日の10日に開かれ、15名参加し無事故・大成果で終えることができました。
滋賀県の高島市の「中江藤樹記念館」に行き館長の中江彰氏から講演をいただきました。
 
 中国の孔子・孟子から始まる儒学を日本で広めたのが中江藤樹である。
当時幕府のお抱えの林羅山がいるが、羅山は、孔子の説く平等思想を曲げて幕府に都合のよいように身分制度をつくる下地を説いて回ったと言う。
(後の同和問題での身分制度と考える・私論)
中江は、これに激しく抵抗して孔子・朱子・陽明の主旨を曲げずに普遍的な秩序を重んじること。
生まれながらの人間としての判断力を重んじること。
 これを陽明学の「致行知」にあわせ身分に関係ないすべてが平等の実践をすることを人間の徳として説いたとされる。
 日本の「陽明学の祖」と言われている。

藤樹は、「天子ー(中略)ー庶人・尊卑大小、差別ありといえども、その身において毫髪(ごうはつ=毛の一本)も差別なし」といい身分差別に反対を唱えました。

こうした歴史観にもとづく日本のもつ道徳的な考えを、今こそ学ぶことが大事という参加者の思いから皆さんで研鑚・視察してきました。(y・k)