2012年5月23日可児市「人権教育推進委員会」開かれる!
22日に今年度第1回が「教育研究所」にて、小中16校からの代表の委員と職制統括である大野学校課長・小崎(ざき)委員長・成瀬主任指導主事そして木村指導主事の司会で進められました。本センターからも川手(事務局長)がこれまで同様に参加、講話をさせていただきました。
大野課長と・小崎先生のお話の内容は、本H・Pの「心のビタミン」に記載させていただきます。
以下本センターの局長の話した事をかいつまんで報告します。
1、今日は、「国際生物多様性の日」の日です。この地球上は、人間だけの物ではありません。
多くの生き物が連鎖により成り立っていて無駄なことは、何一つないことを忘れないと言う日です。
人間性と言う「ヒューマニティ」の語源は、ラテン語の「ヌムス」で「腐植土」であります。
この土は、落ち葉が細菌により栄養素として造られたものです。
これらヒュ-マン等の語源から言うと「自分は地面で肥(こやし)となり、
他人に花を咲かせてあげよう」という意味にも取れます。
近代教育の父と言われたペスターロッチは、教師の原点はここにあると言われました。
弟子のポランド(ユダヤ人)のコルチャックも子どものために全てを捧げた人です。
師と同じく学校に来ることのできない、貧しい子どもの学校を運営した中で、ユダヤ人ゆえに子どもたちが殺される時に共に貢献恩赦を断り、先頭に立ち子どもたちとガス室で殺されました。
彼が書いた子どもたちへの権利が、後の47年後に国連で採択された「子どもの権利条約」であったのです。
いかに子どもたちへの信頼と愛情を注ぐことができるかが、先生の使命であり、人権教育の眼目なのです。
2、人権教育委員さんへのお願いごと2件を説明しました。
「標語・300字小説の募集」・「人権本巡回制度」へのお手伝いをお願いしました。
特に推進するわたしの気持ちとして、次のことを言わせていただきました。
アフリカ(ケニヤ)のワンガイ・マ-タイ博士は、環境保護(植樹)運動を永く展開して、ノーベル賞をもらった方です。この博士の愛読書に「ハチドリのひとしずく」と言う物語がありました。
この話は、森が火事になり動物たちが逃げ惑う中、一羽のハチ鳥が口に含んだ水で火を消そうと何往復もしているのを見て、動物たちは、「そんなことしたって無駄だ」と言いました。
ハチ鳥は、動物たちに向かって言い返しました「私には、私にできることをしているだけーー」と。
この話を持って、マ-タイ博士は、「未来は今にあるのです。将来実現したいことがあるならば、今、そのためのことをすることです」と。マ-タイ博士は、「アフリカでの植樹運動」をして平和に貢献したのです。
本センターのこの事業も同じです。一見効果がないように思うかもしれませんが、このツールが大きく有効に拡大できたらと思います。
既に、もう12年目の標語募集となりますし、人権本巡回も5年目となり学校の先生方のお陰で大きく発展してまいりました。
人権教育とてこれは、というものはなく、持続の中、携わる人により、いろんな色彩りとなって咲いてもらえれば幸いと思います。
どうかよろしくお願いします。
3、「水平社宣言」90周年を迎えーー24年3月3日のH・Pの「今週のビタミン」を参照下さい。これを改編したものをお話ししました。
4、「今、大切なこと」とのタイトルは、24年3月11日H・Pの「ぬくもり日記」で発信したものを改編したもので参照下さい。(編者m)