2012年6月4日永く楽しく生きる秘密は、
昨晩(6月3日)、民放の「ソロモン流」という番組を見た。
隠れた注目すべき人の生きざまをルポして描いていくいい番組である。
自分以外の人の生きざまは、ふとした時の糧になるものである。
この日は、97歳にして現役の報道写真家の「笹本恒子」氏である。
永く楽しく生きる秘密は、との問いに「肉とワインと好奇心」と難解のことを言う。
信条は、「いつでも前に向かって進んでいく」のだそうだ。
とにかく、人柄が素晴らしく知的で磨かれた、昔で言う「ハイカラさん」である。
話のなかみが、ふくよかであるようで力強い、また若竹のようなすがすがしさが満ち溢れていた。
老いた人の魅力を初めて見た感じがした。近く札幌に個人ギャラリーをオ-プンさせると言う。
好奇心が活力だと言う。また女性としての視点で新しさを常に求め続けてきたという。
どうしてそんなに若いの?と言われた時、「ちゃんと食べる・ちゃんと歩く・おしゃれに手を抜かない・年齢を悟られないで生きる」のだそうだ。
しっかり磨きあげられた彼女の姿の、自信に満ちた人間らしさは、ルポ中の交わす言葉の中にもある。
相手への気遣いも格別である。
「ヘレンケラー自伝」にも「知的好奇心に満ちた日々―。」とあるが、思いついたこと、気が付いたことは、何でもメモする。
人は皆持っている根源的な好奇心、「なぜ!・どうして!・ホント!」と思いながら今やっていることができれば、これがヒントとなり、ひらめきとなりやがて結実して充実・達成感となり幸福感をえることができるのであろう。
生涯、好奇心が続くよう「クオリティ・オブ・ライフ」でありたいもの。
笹本氏の姿を通して「永く楽しく生きる秘密」はどうもこの辺にあるようだ。(y・k)