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ホーム活動報告

「家庭教育学級研修会」開かれる!

 10日午前に例年開かれている家庭教育の在り方等を共に勉強し合う幼稚園から中学校の親達(主に母親中心)の各学校・園の代表の研修会である。約90名のリーダーみなさんが参加していた。
(可児市教育委員会の教育文化財課主催である)
 今年も、例年通り本センターの概要と共に事務局長の講話をさせていただきました。
その内容は、下記に示します。レジュメでの項目だけでなく、後で見ていただけるよう要約文章化してあります。

~家庭教育の悩みへの思い~

★人は、他人の顔色で判断しているのです。
 皆さんは子育て中で大変でしょう。子どもが言うことを聞かない、自分の思いが伝わらないと嘆いていることでしょう。
人は、自分のことは自分が一番知っていると思いがちでありますが、「自分を正に明かにする証拠を出して下さい」と言われてもないことに気が付きます。

 宇宙物理学者で有名な佐治晴夫氏は言っています。(要旨)<戸籍謄本でも、正しくあなたであるという証明はできません。
法律でそうしているにすぎません。また自分の顔を自分でさえ見ることはできません、普段顔は鏡で自分を見ていますが鏡も左右反対にしか見せていないし、ゆがみもあり本当の自分ではないのです。写真も点の集まりであり実体ではありません。
だから人は、自分の表情は、他人の表情で推測しながら生活をしているのであります>という。  

さて皆さんは、どんな顔で子どもと向き合っていますか。
また子どもは、どんな顔でお母さんを見ているでしょう。

★人は、全てが千差万別です。
 その顔も心の動きも行動も人は、十人十色で、同じようなことであっても同じではないといわれます。 自分の子も自分と同じでないので子育ては大変なのです。
  遺伝子は、DNAで受け継がれても人は、無意識の中で朝起きてから就寝するまでに5~6万回もの決断(選択・判断)をしながら、それぞれ生きているからです。
 考えや行動は似ていても、小学校で勉強する子どもと、その時別の動きをする母親とでは、その時々の状況も違うので、寄り添いはあるにせよ、言動も違い人生も同じでないことは分かります。このようにお母さんと子どもが、全く同じの考えになるわけがありません。
 子どもは、言うことを聞いていた方が今は徳だからと思ってその通り聞く場合もあるでしょう。
また母のやさしい気持ちに包まれて安堵して嬉しい顔をすることもあるでしょう。
またより嬉しく陰で涙を流す事もあるのです。その逆に、既に教えておいたと思うことをしない時とか、その行動に直感的に嫌悪感を持ちケンカすることもあるでしょう。
これも普通なのです。 生活のすべてあらゆるものが変わりながら忙しく過ぎて行くのです。

★どう生きるかは、自由なのです。
 人は十人十色で社会も変化の中にあることは今述べました。ゆえに、よその子も同じでないことは分かります。だからやることは違って良いのです。無理やり同じことをやる必要はないのです。だれよりも多く塾に通わせていても将来は分からないからです。
何のためにやることが大事かを考え話すことです。
「誰だれ君はどうだ」とか他人との比較は一番嫌がることです。(主語を「誰だれ君」でなしに「あなたを思うと」に。)
将来の進度も生活も全て違うことになるのですから、あの子と同じことをしなくても 良いのです。

★大事なことは人間としての心のありようであります。大切な人権を守るため、ぬくもりの心を育てることです。友だちと生き方は違っても相手を尊敬してなかよく、友だちのいいところを学ぶ大切さを知り見守って上げて下さい。
 人は多けど「自分には自分でしかできない使命がある」と言われます。
友だちも同じであるから、友達の経験したことを、仲良くすることで得ることができる ので多くの友を持つことが宝になる」からです。

★子どもの育成マニアルは、自分の子どもに合わせ、「○○これからのことどうしたい」と子どもと共に家族で相談して創りだしていくことだと思います。試行錯誤で良いのです。
子どもは、苦労を共にやってくれているということが子どもの命に刻まれていくからです。
 失敗を恐れないでやれば良いのです。失敗・やり直しは、子どもの永い人生の成長の糧(学習)になるので心配ないのです。

★家庭環境が整っていなく苦労している人も、落ち込む必要などありません。
 子を思う父母の深い心があれば学問が少し悪かろうがいいのです。
 子どもと「どうしようかね」といつも相談しながら共に知恵を働かせて生きて 行けば立派に成長します。「こうしなさい・ああしなさい」と命令なんか必要ないのです。相談すれば納得です。それでうまくいかなくとも励ましです。
 背伸びをしない明るく朗らかであれば、時に失敗もするお父さんお母さんの方が、そのままの見栄のない家庭であり、そのほうが子どもには、伸び伸びと安心なのです。

★お母さんとお父さんが働く家庭も多いと思います。いつも一緒に居ることが大事ではありませんし必要もないのです。
感謝の言葉を時々掛けておけば、お父さんお母さんの後ろ姿を子どもは良く見て育ちます。
時々そっとメモでも置いて、愛情を示せば最高です。
 お父さんがいなくても同じ自信を持って生き切ることです。
良く顔色をみて声掛を多くして、家庭の将来を話ながら子どもの未来を聞きながら、何か事が起こっても「いいから、いいから大丈夫よ」と先ずは言うことの楽観主義で、ゆうゆうとして、人とも相談して見守っていくことです。 
悪いことは許してはいけません。泣きながら怒ることです。
これが愛だからです。母の愛はいくつになっても嬉しいもの、力が出るのです。

★特に思春期は、いろいろな事が多くあります。親から独立する自我が出て感受性も強くなるからです。この時は、大人と認めて上げ、けっして子どもと見るようなことはしないことです。
男の子であれば父親は、先輩として自分もこういうことがあったという話がいいのです。
女の子であれば赤裸々の自分の青春時代を話せばいいのです。
安心こそが不安を解消します。
 戸惑いあわてることが反抗期の子を持つ親には付きものです。自分のあの頃を考えてみてください。 
反抗期だから特別扱いせず感情的でなしに本気で言うことを言い、母として子どもの気持ちを良く聞いて上げることです。耐えることです。波も引く時があります。
親も子もこうして成長していけると思うと嬉しく思うことです。共育です。

★あっという間に、大きくなります。父親は男の子とお酒を酌み交わすことを楽しみになり、母親は、女の子の孫の可愛らしさに不思議な楽しみが湧くものです。

★18歳で東京の大学にいき、そのまま東京の企業に就職をして忙しく働きながら帰郷もままならないで居る男の子を持つ親も、これまた人生であり、いかなる状況が来ようが知恵を働かせて老夫婦で余生を楽しく生きることも自分史なのです。
その時々後悔しないで楽しく生きたいものです。(y・k)

~朝は必ず来ますし、太陽は必ず嚇々(かくかく)と上りますから大丈夫~