2013年9月9日祝:オリン・パラリンピック東京開催!(クーベルタンの精神を学ぼう!)
7年後の平成32年7月24日からオリンピックが8月25日からパラリンピックが東京で開催が決定し、全国が喜びに満ちている。56年振り日本開催である。
今、全国の多くが、いろんなことに遭遇していても、希望の二の字としながら自の復興をめざす灯台にして行けたらと思う。誘致は、いろんな人のご努力のお陰であるが、おそらく世界の方々が願ってくれたおかげであろう。今の、日本を一番心配して、早く元気になってくださいといわれている感じがするからである。
大きなエポックは、大きな風呂敷で包みこむように、過去を一纏めにして昔に返してくれるもの。
個人では二回目の体験となる。当時テレビをつくる大会社に勤めカラーテレビのトランジスター化を魁(さきがけ)でオリンピックの前までに開発、その後に一勢を風靡した。皆で仕事をそっちのけで大会を観ながら嬉こんだことの懐かしい思いが浮かんできた。
日本は、この大会を機会にあらゆるものが変わり経済が右肩に上昇し、やがて世界に冠たる日本になったのである。
プレゼンテーションを観ていて、素晴らしいと思ったことは、プレゼンの演出者と内容の素晴らしさは言うに及ばずであった。その後IOC会長から開催地東京の発表をした時、競争相手のイスタンプール(トルコ)の委員全員がスタンディングオーベションで拍手を送ってくれている姿がチラリと映ったからである。感動した。人は苦労して敗れた時、失意のあまり中々相手に賛意し難いものである。トルコの歴史には、日本との友好の歴史がある。嵐で遭難したトルコ人の船を串本(和歌山県)の港町の人達が総出で多くの人を助けた歴史があるからだ。このことをトルコの人びとは、「日本人は兄弟である」と子どもたちにも言い伝えてきたという。だから近年のイラン戦争の時も、決して忘れずに、危険な日本人を助けるため飛行機を出して救出してくれたのである。「人の恩は、永遠に保持しなくてはならない」とその大切さを教えていると言う。またトルコからの日本への祝福のツイッタ―は15万件以上だと言う。日本では、勝った人は良く出演し崇めるが、本来ではない。
英国のウィンブルドン・センターコートの入口(ここで戦うものだけが通る入口)の壁に何と書いてあるかご存じであろうか、そこには、「もし、あなたが勝ったとしても敗者を讃(たた)え尊敬できますか」また「もし、あなたが負けたとしても勝者を讃(たた)え尊敬できますか」「もしもそれが出来なければ、ここで戦う資格はありません」と書いてあるのである。
有名な「イフ(もしも)の精神」である。このことがスポーツの人間精神でなくてはならないのである。精神を学ばなくして、ただ単純に喜んでいてはならないのである。
クベールタン男爵(近代オリンピックの創始者:フランス)も同じだといっているのである。
五輪は、「世界の平和を築くため」に始まったのです。だから「平和の祭典」と言うのです。
また「人権を守るため」のものです。地球上同じ人間として生まれても、大きな貧富の差異があってもいいのだろうかと考え「世界は一つ、心は一つである」とのスローガンにしたのです。だから、どこの国からも貧富関係なくできるのがスポーツであり、人間共和を図れるからです。だから「勝つことでなく参加することに意義がある」と言ったのです。「友情を育み、あらゆる差別をなくすことを学び、互いに助け合い平和なより良い世界をつくり、参加した選手は、自国の覇者となり自国でこのことの精神を広げることに貢献してもらいたい」(要旨)とクーベルタンは、言ったのです。(y・k)