2019年5月17日友情の始まりは、優しい思いやりから始まります!(平成23年度入賞作品)
「お前には関係ないよ」
話の途中でさりげなく言われた和也は心のどこかが角砂糖一つ分痛んだ。
和也は、小学校五年生で最近友達とうまく話していない。
この後も、人が遠ざかるような事をさせられていた。
そのたびに角砂糖一つずつこころは痛んだ。
そんな中、離れた所から見ている人がいた。
「どうしよう。」
前から和也と友達だった遼は、最近和也と話していない。
和也と同じようにいじめられたくなかったからだ。
ただ、目のうるんだ顔をみた遼は、思い切り声をかけた。
「おい、和也。」
和也の心に光が差し込んだ。 角砂糖一つ分。
<講評>
人の心の持ち方には、人それぞれです。
性格は、生まれ持ったものですので中々替えることは出来ません。
しかし、今持っている自らの性格を活かすことは、出来ます。
楽観主義の人は、辛い事苦し事の切り替えが早く、こんなことは有って当たり前で、分かっていたことだと捉える人だと言われます。
くよくよしないことから、その人の持つエネルギーの失われが少ないと言われます。しかし反省が少なくなる欠点が出てきてしまうことから、同じ苦しみ悲しみを重ね易いと言われます。
この主人公は、慎重な良い面を持っていますので、自らの気持ちのトータル感を角砂糖に譬えてコントロールしているのです。自分の力を知り、物事をやる事には、無駄のない生き方といえます。でも、その解決にどうするか、何が起こるかがを知ることが大切です。主人公は、普段から友達と仲良くしていた優しさを持っていたので友情が芽生えたに違いありません。
楽観に生きる人・慎重に生きる人であれ、その人が、その時々を互いの役割を感じ取って幸せに生きようとすれば、良いことが続くことでしょう。
性格は、表裏一体で個性とはよくいったものです(y・k)