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晩秋の窓辺で想うこと・平等と自由

晩秋の自宅、山側の窓辺で外の紅葉を眺めながら移ろいの早さを感じています。
イチョウの木の黄金色、楓(かえで)の朱色、南天の赤い実などを愛でながら、それぞれの植物たちが、一年の最後を飾ってくれている姿を一幅の絵画のように眺めています。

「生きとし生けるもの」すべてにも、誰から許しがなくとも、それぞれの生きるための自由が等しく存在していることに思いをはせています。

平等と自由は人権要素の最も大事なこと。
一人ひとりの権利として憲法により、生まれながらに等しく備わって保証されています。

本来こうした事は、生きていく上で、量でなく質が問われます。質はそれぞれ個人が、どう幸せをとらえながら生涯を創りあげて、どう仕上げするかによるからです。
与えられた平等であっても、その事を理解して、思い通り自由に生かし切っているかが、今のその人の姿なのです。

人が、この地に生まれて、幸せに生きているか、またその方向に向かって生きているかを問うているのです。

この自由の大海に皆が浸かって海水を汲む量は、その人の体格や健康状態等による力量により、汲み取られた水の多少は、違ってきます。
このように人生には、「自らの意」での「自分がやりたいこと」があり、また「目指すこと」の「やらねばならないこと」もあります。そして「自分ならでは」の使命とも言われる「自分でなければできないこと」がでてきます。

こうした時々に意を強く持ち、自らの力量を付けるために挑戦し極めたときに、平等に与えられた権利が、その人の自由の夢を飾ることになるのであろう—か。

ふと、秋の「いとま」に浸りながら、持って生まれた人権の昇華の大切さを想いました。(y・k)