2020年8月3日人間には解らないことが多いもの
木々の枝葉が繁茂し、田んぼの稲上を吹く風を快く感じながら、ふと初夏の子ども時代に住んだ田舎のことを思い出しました。
金魚屋さんが、屋根付きのリヤカーに涼やかな風鈴の音を鳴らしながら、金魚が揺れながら来るのです。子ども達が集まって、金魚の艶やかさに驚いたものです。
数年前にこのことを思い出して、金魚(琉金)2匹を買ってきました。仲の良い2匹は、大きめの水槽で追いかけっこをして仲良く遊んでいましたが、1年前に小さめの金魚の様子がおかしく、沈んだままとなった時、元気な金魚の動きが、懸命に私に知らそうとするように、浮かない金魚の腹を持ち上げようとしているのに気が付きました。
別の容器に入れ替えて、金魚店で購入薬を入れましたが、死んでしまいました。
人は、この様な緊迫の時のまさかのことを見た時に、無視できないものです。ペット意識は、お互いの中に湧く共感に似た意識なのです。
ゆえに、この世に生きている「生きとし生けるもの」全てのものに同じ共感意識が、存在していなければ、この世から淘汰していたであろうと思います。よって今、人間も世界で約77億人いて繋がっているのです。一人では生ききれないことからでも分かります。
地球と人間を含む生物が相互に関係しあって環境をつくりあげていることを「巨大な生命体」とみなすゆえに「ガイア」と言われるのです。
地球は、人間が生まれ出る前から多くの動物・菌・植物・細菌の「生きもの」が約175万種いたと言われます。(コロナウイルスは、細胞がなく、生物でなく、感染した相手の細胞増殖力に頼ってコピー増殖する直径0.001ミリメートル=1万分の1ミリのウイルスです)
このような生物でない微量の小さきものが突然、大きい知恵ある人間(ホモ・サピエンス)をいとも簡単に短期間に感染させ死に至らしめ、またある間まで虚無感を思わせ、人生を麻痺力で内包してしまうゆえに、不可思議な恐怖であります。
人は、一人だけで生きているのでなく命のネットワークの中、世界の人が影響し合いながら生きているゆえに幸福感は、人から人へと伝わると、米国ハーバード大学医学部が永く研究したことが、過去話題となりました。
コロナ時代だからこそ、心の琴線に触れた忘れられない思いやりが、より大切になるように思います。
今日も、家の金魚(琉金)は、丈15cmで腹回り7cmと大きく育ち、一匹であろうと安心して水槽の中のビー玉を転がしながら悠々と泳いでいます。
コロナ禍の早期終息を祈っています。(y・k)