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オリンピック精神は勝つためのものか?

 待ちに待った、東京オリンピックが、コロナ禍で、一年延期後、23日開会されました。(パラリンピックは、8月24日です)
しかし開催前に、忌々しき不祥事が発生しました。開会・閉会式のディレクターなどの人権侵害です。
世界を上げて、人々が、注目の大事な大会ですので、人権啓発を推進する本センターとして、遺憾の意を表します。
そして、オリンピック精神を謳歌し合う意義ある大会となることを祈ります。

 近代オリンピックを提唱したのは(仏)のピエール・ド・クーベルタンです。
オリンピックは、初めは女性選手禁止でした。ご存知でしたか?

 五輪は何のために始まったのでしょうか?
・「世界の平和を築くためです」
 世界中の人々が一堂に集まり差別なく友情を高め交流することで平和を築くためなのです。また運動は、誰でもでき参加しやすいのでスポーツ競技にしたのです。だから「平和の祭典」というのです。
・「人権を守るためです」
 地球上に同じ人間として生まれても、生まれる国により、大きな貧富の差などの違いがあって良いものだろうかと考え「世界はひとつ、心はひとつである」とのスローガンで、どこの国からでも参加できるスポーツの競技大会を提唱したのです。だから「勝つことでなく参加することに意義がある」と言ったのです。
 ・目的は
 「スポーツを通し、友情を育みながら、あらゆる差別をなくすことを学び、互いに助け合い平和でより良い世界をつくることを、参加した人が自国の覇者となり、貢献していこう」と言うことなのです。

 あるマラソン選手の感動的なおはなし
 アトランタオリンピックの男子マラソン競技でのこと-。
アフガニスタンの選手が、2時間半遅れてゴールした。この選手は、なんと高校生であった。この選手いわく「アフガンでも人々がちゃんと生きていることを、世界の人に見てもらいたかった」-と。
 戦争で荒廃した祖国のために走りぬいたのだ-。
少年の高き心が愛おしく思う。(y・k)