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ホーム心のビタミン

「相手の心に寄り添う」ということ

全盲で90歳の父が入院した時、若い看護師が毎回1時間かけて食事の介助をしてくれた。父の名前を呼びながら、「今から魚の切り身がいきます」「おかいさんです」「お浸しです」大きな声で語り掛け、スプーンで口に運ぶ。それを父が満足げに食べる。この様子を見て、涙が出るほどうれしかった。(兵庫県・70~74歳男性)

                   (朝日新聞抜粋 2022年8月14日)

ある准看護学校から講師の依頼があり、私と推進員のSさんとで「人権について」の内容で12月頃に講義に行きます。その講話内容の打ち合わせにSさんが見せてくれた記事を上記に載せました。

可児市人権啓発センターが啓発している「思いやりの心」を、学生さんたちも育んでいけるように、そして今後医療の職に就かれ実践できるように、何より分かりやすい講義内容となるように熟考しています。

私たちの日常生活は、様々な人たちとの「つながり」の中にあります。

家族や友人、職場の同僚などの他に、直接顔を合わせる機会はなかったとしても、その社会を支えてくれている人たちのおかげで、日々の暮らしができています。

「人権」について話すだけでなく、大切な繫がり、新聞に投稿された看護師さんのように、「相手の心に寄り添う」ことの大切さを伝えることが出来ればいいなと考えています。