2022年12月26日故郷を思う「望郷の念」
もうすぐ正月、多くの人が帰郷されます。
コロナ禍の中でも少し緩む流れに、帰れる期待が増します。
故郷には母がいるからです。父と家族、友がいるからです。
出生の思い出が詰まった懐かしい所であり、故郷には不思議な力があります。
激しい半生に敗れても、明日へ希望を託し一歩踏み出すのも母の懐に抱かれた思いが、
再起の力になるからーー。映画「風と共に去りぬ」の主人公のオハラのようにーー。
童謡「ふるさと」の作詞家の高野辰之(長野県・中野市)が詠った、
「志を果たして、いつの日か帰らん」とある。
偉人となることでなく、大きく立派な大人になったことを
母に見てもらい、安心させたいとの心である。
この歌碑は、高野記念館の橋の欄干にある。
曲は、岡野貞一(鳥取市)である。
年明けには、母のお墓参りに帰りたい。
人の出発は母からであり、一途の愛の懐に抱かれた安堵感が、生まれ出る脳裏の奥深くに刻まれているからであろうか。
だから望郷の念は、「本能的にほのかな匂いのある、ふるさとに向かいたくなる回帰なのであろう。
年明けには、母のお墓参りに行こうーー。(y・k)