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ホーム心のビタミン

人権の原点―戦争の無い世界をーー。

 今年も、原爆投下の日の「広島の8月6日」を迎え、まもなく「長崎の8月9日」の「原爆忌」を迎えます。

人が、人として幸せに生きる人権の最大の破壊事は、戦争です。戦争は、国と国との戦いで、その相互の国民との戦いです。

今、その戦争が、ロシアとウクライナ、またイスラエルとハマスで勃発しています。

 日本とアメリカでの戦争時、昭和20年8月の「原子爆弾」投下による「広島での死没者名簿には、33万9227名」が眠っており、「長崎での名簿には、19万5704名」が眠っていると言われます。併せて、53万人以上の方が亡くなりました。2度の原爆投下の犠牲者数の多さに驚きます。

 また、この数の数十倍の後遺症の方がいて、何十年間も治療している方が居ます。いまなお名簿に記される方々は増え続けており、原爆の悲惨さは図り知れません。

 原爆投下後、小さな兄弟2人だけ残された方が、「親戚を渡り歩き、苦闘の人生を歩み、今がある」との話を聞き、理屈では分からぬ事も知りました。戦火がなければ、もっと別の洋々な人生を歩んだ、はずです。

ゆえに、「原爆による、人の苦悩の人生の合計まで戦禍」であると思います。

 原爆忌の行事での意義を、そうした多くの人の犠牲の歩みの中にもあることを思い、「単なる行事であってはならない」ことを、もう一度考えたいものです。(y・k)