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ホーム心のビタミン

感覚力は、不連続である

幼児の感覚は、鋭い。お母さんの母乳の匂いも嗅ぎ分けるという。
それは、生きる上での生物的な本能である。
大人になるに従い、これらが鈍くなる、これは、敏感でなくとも生きられる術(すべ)を別に持つからだ。
意識感覚というより、体が覚える。だから、大人は、いざ違いを見つけようとしても中々判りにくくなる。

人の一生は、意識感覚の直線的な連続でなく、点線で繋がっているように不連続である。
体の上に意識が乗っているから、頭だけでなく体で覚えることが多いからである。
(養老孟司氏の講演からの要旨、09・10・18恵那市にて)