2010年6月26日正常心について
今程、時代的変化の激しい時はない。
こうした時、正常心を保つには?と問われると難しい。
自分の周りでの変化が、心を惑わすことが多いからである。
中国の天台は、人の心の変化を、「一念三千の法」として説いた。
「その時の、生命作用の違いとその因果関係の違い、そして今、
住している環境の違いを掛け合わした時、人には一瞬の中に
3000の命を有している」と説いた。
その時々の自分と周りの環境条件の交互作用による3000の命
の動きを、瞬時の判断で峻別して、人は行動しているのである。
ゆえに、このダイナミックな生命が、何をベースに動いているかが
大事となる。
この最極のあるべき姿が、常に人権で言う、勇気ある「ぬくもりある心」
であるかどうかであろう。
正常心とて、対相手への「ぬくもりの心」が基底部にあればこそ、
常に正義を判断する心(正常心)となるのである。(y・k)