2012年6月1日「他人の心の痛みを考える日」の今日!
今日6月1日は、「人権擁護の日」です。
人間は、すべての人が生まれた時から、命と心は、この世でたった
一つしかないなのです。
しかも中国の天台は、「顔かたちの違うように人の命は、一瞬の命の動きの中には、
3000通りの思いがあり、その中で行動する」というのですから、その支配されて
いる根幹が何かが大事となります。
やさしい心持の時か、怒り狂う時か等でベースが違ってきます。
こうした人のいる社会の中で生きていくのですから、意見の違いがあっても
当然かもしれません。
しかし人間としてやってはいけないことは、理由もなく相手を見下げてみたり、
表面的なことを捉え有りもしない事をこそこそ言ったり、する差別と偏見をなくす
ことなのです。
こうした卑怯な行為である人権侵害(主に公的なところからの侵害)や個人間の
人権蹂躙(じゅうりん)には、同和・アイヌ・子ども・女性・高齢者
・そして人として差別・偏見で心を痛めている事案は、多くの事があります。
こうした方の権利は必ずしも守り切れていないことが多いのです。
また、いつ自分にも降りかかるかもしれません。
そのために、人権擁護の日を設けて、人権の相談と啓発により互いの意識を高めようとする日なのです。
40年余り人権運動に身を挺した方が、ある時言いました。「永く運動をしてきたが、
本当に一人の人を救えたと言える人の数は、18人しかいなかったとーーー。」
「ただ単に啓発だと言ってかっこを付けていると、本当の人の苦しみが判らなくなり、
かえって見下げてしまうものだとーーー。」
このことから本センターは、4年前より「人権の相談室」を設置して既に90余名の人権の
悩み苦みにつき、お話を聞いてきました。
「心豊かな人づくりの人権文化のまちづくり」にしても、こうした人の心の痛みがわからなければ、
それは単に有ればよいだけの仕事でしかなくなります」
「人のいる限り、そして多くの人の思いが違うからには、差別偏見もなくならないかもしれないが、
少しでもまわりが良くなるようにーー。」
一人でも、心の痛む人権問題がある限りこの活動も、持続可能なエンドレス
でなくてはならないのである。(y・k)