2014年3月19日可能性を信じて挑戦!(パラリンピックのアスリート達)
ソチ・パラリンピックが閉幕した。メダル数も6個を数え健闘された。
「身体障がいは、個性である」との話を聞くが、まさにその意気がみなぎりっていた
姿は美しい。
アスリート達を見ていると、不可能を可能にする挑戦への熱意がひしひしと心に
伝わってくる。人生を強く生き切る心が清々(すがすが)しくまた神々しく思えた。
脳学者・茂木健一郎の書に「ファスト・ペンギン」のことが書かれていた。
ペンギンは、最初に飛び込む一匹の安心を見て、仲間たちは、一斉に飛び込み餌取りを
するという。海中には、天敵もいる、命がけで生きているのである。
この勇気こそが、不可能を可能にする気概となるという。
飛び込む瞬間は、不安・恐怖・喜びの感情が交差して決断を促す時、脳は発達
して不可能を可能にする動きになれる等のことである。(要旨)
このことを、勇猛果敢に滑り下りる姿を見ながら思い起こした。
「回転座位」競技で金メダルをとった鈴木選手のことが、S新聞に掲載されていた。
17年前(小学校2年)にダンプカーにひかれ両足を失ったが、家族の絆が強く
負けずに生きることを教え、翌年(3年生)から、チェア・スキーを始めたという。
中学3年には、世界選手権代表になり海外遠征の費用は、一回50万円かかっていた
ので、父親に尋ねたら、「心配するな」と言われたことが嬉しく涙を流しながら頑張ったと
のこと。
奇しくもこの日、「3月13日第2の誕生日だ!」との父からの鼓舞で、チャレンジして
金メダルを取ったとのこと。
感動の出来事である。「足は、無くなったが、悔やんでいることも無くて幸せである」
とのコメントを言う。
お母さんも「最高のプレゼントをもらいました」と言っていた。
麗しい家族愛がここにあった。
こうした状況の中で、自らの生きる道を自ら切り開く苦難は、並大抵のことでは、叶う
ことはできないであろうに。
どのような境涯でも、永く生き切るとの勇気ある決意の中に、幸せになれることを教えてくれた。
感動のドラマを見た思いであった。(y・k)