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ホーム心のビタミン

4月は、新しい生き合いのとき

 明日から新年度の春4月、学校では入学・進級また高校・大学への入学がある。
職場でも社員の入社や異動がある。地域でも、社会支援のための
役職の改選等がある。
そこには、新しい出会いがある。全く初めての人・顔は知っていたが余り
言葉を交わさなかった人もいる。その程度もまちまちである。
人の出会いは、いつもこうして広がっていくもの。
多くの人とのコミュニティがつくれることは境涯が広く深まり、人生豊かになり
幸せづくりをしてくれる。
 それには、わずかな一歩の踏み出しの「話しかけ」から生まれていくもの。
先日、新人の入職者の方へのお話をさせていただいたとき、前列の机の隣同士の
2人の方に、自己紹介をしてもらい、その相手の名前等を相互に発表していただいた。
知らぬ同士が席を同じにすること、これも偶然でないと思えば意味が出るもの。
生涯のエポックになることもあるかも知れない機会と思ったからーー。
「役所に入った時に同期の人で初めて名を知ったのは、あなたであった」と、いつか懐かしみながら仲良く精進してくれることを祈りながら。
あんなことがあったと回顧することの新しい出会いの第一歩の自分史づくりが、今の時に多いのである。

広い日本で、いろんな学び舎・職場等のある中、それぞれが考えた抜いた挙句(あげく)に、こうして同じ所にいること自体が、奇(く)しき縁(えにし)と言えまいか。
咲く花も去る花も、新たな新しい生きあいを求めて、人生をまっとうしていくのであろう。
春は、その生きあいの舞台づくりの時なのである。(y・k)