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差異は人間社会で大切なこと!

 本日4日から人権週間が10日まで開催され多くの公共団体で

多くの催しが開催されます。本センターでも、2日付のホームページの「ぬくもり日記」の通りです。

人間は、人から生まれ出るが、どこの誰からの父母から生まれたいとの希望は持てません。

故に、父母には似てはいても、あらゆる表情が違っていて、だれしも自分らしく考え、自分らしく振る舞うことを欲するもの。10人10色と言うことである。

ゆえに人間だれしも同じことは、一つもないのである。

しかし、人は一人では生きていけないものであるから、家族・地域・国と言う集団を作り

互いに守り合いながら、自分のできる能力や働きを探しながら生きているのである。

だから、すべてが同じ考えや行動では、たちまち取り合いの争いの原因となってしまいます。

相手の個性を愛し、喜び、無いものを自分に生かそうとすれば、互いに生きる力が倍加できるはずです。

 差異の大切さは、「みんな違ってみんないい」と金子みすゞの言う通りなのです。

人は「同じだから平等」ではなく、人は、「皆、個性があることが平等」でなければならない、ことを知るべきであると思います。

 今、世界は、また混迷を深めた争いの中にある。自分勝手に自国のことだけを考え、自国の優位を争っている様相もある。益々混沌となり、結局なんら得することなく悪いループの繰り返しに墜ちてしまうようです。

差異を正しく認識して、そこに人間がいる人間あっての国と言う原点回帰がない限り、平和裡に解決できないでありましょう。互いの違ういいところを補い合い、また共通する良いところを観付けながら対話し理解していくことを原理原則にすることが大事であろうと考えます。

人権は、人間一人ひとりを守る標榜であって、その権利の内容を理解し認識して、その事態の時に声を挙げられるときに、自分で自分を守ることができ、国の憲法で護られるのです。

今この大事のことについて、 
(1)人間の命の平等性と可能性を深く認識する知恵  
(2)どんな差異も互いの人間性を薫発する糧としていく勇気  
(3)他者の苦しみに寄り添う心を持つ。このことが米国コロンビア大学より発信している著名人講話録にありました。これこそ互いに学び、補い合おうとする人間中心とした考えであり、人権の意とする究極であるのではないかと思います。(y・k)