2016年7月1日「教科書展示会」開催!
小中学校の教科書展示会が「可茂教科書センター可児分館」のある「可児市教育研究所」で主催されています。
教科書は、原則4年毎に選考され採択されるという。
教科書は、文科省の検定を受けた各教科用図書として各出版社から発行され、公開される。
その図書を岐阜県教育委員会では、学区ごとの教育委員会の「選定審議会」により選考するよう定められているとのこと。
初めて閲覧して、昭和時代の教科書と、比べようもない充実した内容であることに驚きをもった。
感慨として、
1、多くの出版が文科省の各科目の基準内容に沿って工夫された編集となっていた。特に教科のエッセンスをイラストで系統的に図やグラフ等を使い分かり易く構成されていたことが素晴らしい。(教師の教える偏差を少なくなると感じた。教育の機会均等に合っている。例えば事情で学習できない子どもでも、親からの教えで、ある程度分かるのかとも思った)
2、ここまでできていると教師の教科書をツールとした自らの知恵の出し所の範囲が狭められる嫌いが出てこないかとも思われる。
3、教育の中立性の確保の原則についても、政治的なこと等の内容は、公平公正化の内容になっていたことは、検定で確りされていることも分かった。
4、各項目要素のイントロ(興味を沸かせる序奏)が、短いためこのことが「何んのため」に必要なことかの応用が足りないように思えた。この点が教師の視点の補いが大事となるであろう。
5、義務教育の無償化は、憲法での定めであり、教育は、国民の三大義務の一つでもある。
但し、この無償は、学校施設並び教える事の無償で在って教科書の無償ではない。また親が子への教育義務である。
6、教科書の無償化は、人権闘争として高知県の高浜の同和対策として高知教育委員会が動き、また当時の国会での質問に池田勇人総理が決断して昭和38年12月に法律が制定され、小中学校まですべの学年への教科書が無償支給されたのは、昭和44年4月からであった。
7、つい30年前位のことである。それまでは、兄弟間で使い、知人間の譲り受けを使用したものである。余り今の教師も知らないことであろうか。
★兎も角も、学問の基本である、子どもと教師と教科書を大切にして、守り合いながらの共同体づくりこそ未来ある子どもへの幸せに連なることである。(y・k)