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9月8日は「明治」改元の日

 1867年(慶応3年)1月9日に天皇の即位を受け継ぐことにした睦仁(むつひと)親王が1868年(慶応4年)8月27日に即位式を執り行い、9月8日に「明治」と改元されました。

 以前は天皇在位中にも元号は災害など様々な理由によりしばしば改元が行われていましたが、この時から新天皇の即位時に改元し、天皇の在位中には元号を変えないという「一世一元の制」(ひとりの天皇にひとつの元号)が定められました。

 「明治」の由来は中国の五経(「礼記」「詩経」「書経」「易経」「春秋」)の一つである易経より「聖人南面して天下を聴き、『明』にむかいて『治』むる」という言葉からきています。「聖人が北極星のように顔を南に向けてとどまることを知れば、天下は明るい方向に向かって治まる」という意味です。  ちなみに「大正」は同じ易経の「『大』いに享るに『正』をもってす、天の道なり。」からきています。

 明治の元号は過去の改元の際に江戸時代だけで8回、計10回候補として勘案されていましたが、11度目にして採用されました。

 元号の由来としてはもちろん中国が最初ですが、現在元号を使用している国は日本だけです。 中国から受け継いだ伝統ですが、中国はすでに廃止しています。

 なお、大正は(7月30日)、昭和は(12月25日)、平成は(1月8日)が改元の日です。

 さて、今上天皇の即位日が平成31年4月30日と閣議決定されています。 

「平成」という元号も、平成31年(2019年)4月30日で終わりを迎えますが、5月1日の改元の日にはどんな素晴らしい元号になるのでしょうか。

 家族の話題にしてみてはいかがですか。