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ホーム心のビタミン

冬に備えて!

 11月に入り最低気温が17°ぐらいになると暖房がほしくなります。

 暖房器具のスイッチをONにするだけですぐに温かくなる便利な時代です。

 しかし、灯油もガスも電気もなかった時代は、冬を迎える前に、暖をとる準備はかかせませんでした。

 いわゆる「冬支度」です。

 物置から火鉢やコタツを出してきたり、囲炉裏に火を入れる準備をしたりする仕事です。 囲炉裏で燃やす薪や、火鉢に入れる炭などの調達も、冬支度には欠かせない仕事です。

 囲炉裏は一昔前の農村では多く使われ、室内の床の一部を四角に切り抜いて火をたくようにした場所で、暖房・煮炊きに用いられ、常に一家団らんの中心にありました。

 今は各部屋がスイッチひとつですぐ温まり、家族が揃って暖をとることが少なくなっています。

 囲炉裏の周りに身を寄せ合って寒さをしのいでいた時代の方が、今より心温まる時間がずっとあったのかも知れませんね。

(チョイ豆知識)

 炉を囲む席にもルールがあったようです。土間から見て奥が家長専用の横座,その左右が主婦のすわるかか座(北座)と客人・長男・婿のすわる客座(向座),土間寄りが下男下女の木尻と定まっていたようです。